真似の効用

ある日モノマネの番組を観ていて、ふと思った。

この人たちの技術って凄いなぁ
本物そっくり!
相当の研究と練習がこの価値を生んでるんだなと。

私は、恥ずかしい話だが「真似」って 自分の思い込みから、あまり良い印象がなかった。

その感情の源は
真似るということは、元々のオリジナルがあるわけで
オリジナルの方が価値があるという大前提(思い込み)のもと
ある意味、二番煎じ、オリジナリティに欠ける、人まねしていい気になっているなどである。

また私は過去のトラウマで、自分が発想したアイデアを友達に真似されて、友達はそのアイデアを応用してより良いものを作って、その結果クラスのヒーローになったという苦い経験から、アイデア(発想)を人に与えるのが、長い間怖くて出来ない状況が続いた。

でもそれは、よくよく考えたら、自分は発想力、友達は応用力が得意で、発想も所詮先人たちの創意工夫によって生み出されたオリジナルのものからヒントを得ており、どちらも元をただせば「真似」であるということ。

もっと原点に返ると、そもそも人は、親や周囲環境の真似をして成長するものであり、真似は成長に欠かせないものである。

人類の進化まで発想を飛ばすと、大袈裟かもしれないが、真似ることの重要性は周知の事実であろう。

そこで話を戻すと

このモノマネの技術に対して、人はお金(マネー)を払う。つまり付加価値が加わるからだ。 

しかもただのモノマネだけではなく その人のものにするだけの独創性(オリジナリティ)が加わるとなおさら価値が高くなる。
最近は、モノマネタレントをモノマネする人もできていている。
これも評価に値する。

この業界に限らず、先達の技術が元になって、師匠と言われる人から学び、それを真似てそこから創意工夫して自分のものにしている。

さらに発想を飛ばしてしまうが

これ(真似)と「類は友を呼ぶ」も、関連があると私は思う

同じ思考を持つ人たちは、師匠や参考文献が異なるかもしれないが、近い思想の学習をしていることが多い。
これは先人の技術といえる。突き詰めれば同じ思想につながる。
そうそれは、真似なので、近しい人が集まるのも道理。

そして、共通性というのも 結局は似ているということで 真似たものであり、究極は一緒になるかもしれない。

また、招く(まねく)という言葉があるがこれも、最近はやりの「引き寄せ」という言葉と類似しているが
これも 突き詰めれば 真似=まね=まねく=招くから来ているのでは思う。
気のせいだろうか? 

実は何事も、自身の興味があることってこの「真似」から始まる。

それは、意識では気が付いていないが、みんなもっている無意識=潜在意識に湧いてくる感情は、先達からの「真似」を根本にしているからだ

だから、まず自分が何をしたいのかに気が付き、その元となる「真似」に気づく。
そして、さらにそれを自分の得意に最適化することで、大きな価値を得ることができる。

コーチング&ヒューニングは、まさにコーチングで「やりたいことに気づき」、ヒューニングで「潜在意識にある自分のこころを最適化」していくことができます。

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