エジソンは失敗の発明王?

かの発明王と称されたトーマス・エジソンは

「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」

という言葉を残しています。 

私は、失敗は成功の基という格言は、原点回帰に通じる心があると思っています。

今日は、私たちの経営理念の一つでもある「原点回帰」
「失敗は成功の基」ということわざの
共通性について、お話をします。

「原点回帰」とは 基本に戻る(初心に帰る)

守破離の守に立ち戻って、再起を果たす

という意味がありますが

私どもは、「原点回帰」を経営理念の中の心技体のうちの「体」に位置付けています。

これは「ありたい姿」です。

基本の型がぶれていたのでは、経営の土台がぶれ、倒れることになります。
基本はしっかりとありたい。その上に型を破り個性を磨いていくもの。
常に守は根幹(体)と位置付けています。

一方で
「失敗は成功の基」ということわざがあります。
意味は「失敗をしてもその反省を次に生かせば成功に近づく」ですが
「原点回帰」とは一見違った解釈にみえますが
その意味は通じるものがあります。

それは、どちらも基に戻って再起を果たすことにつながるからです。

人生の中で、多かれ少なかれ失敗はあると思いますが、失敗は成功の基
つまり、原点回帰で 守に立ち戻って、再起を果たす気構えを持ちたいということです。

私どもの理念「原点回帰」とは、失敗したときだけではなく、日々の業務で培っていくものと肝に銘じて
皆様の幸せに貢献していく という思いが込められております。
またこれが経営方針にも直結しています。

ところで、文献を漁っていると面白い記事がありましたので紹介します。

失敗は成功の基は、マウスの実験で科学的に証明されたというものです。
これは、脳研究の第一人者である池谷裕二教授の研究成果(講談社「現代ビジネス」)からの引用ですが

14匹のマウスに7つの経路がある迷路の先のゴール(餌)に最短距離で到達する時間を競わせる実験をしたところ
たくさんの失敗を繰り返してきたマウスは、解決が早いというデータです。
これは、脳内にある認知地図が関係しているということですが

スピーディーな問題解決には、数多くの失敗経験が役立つ ということを科学的に物語ってくれています。

もちろん他者の失敗事例も参考になるのだが
他者の事例を扱う場合もやはり自者の根幹(体)をしっかりと持って解決にあたる気構えが必要となります。
ここで、根幹=原点回帰が大切になります。

体裁を取り繕うためだけの上っ面の対策では、付け焼き刃ですぐに剥がれてしまう。
ということですね。

刀鍛冶は、熱した鉄鋼を何度も何度も叩いて、名刀を仕上げていくといいますが、人も自身の持つ得意とする型(個性)を基本として磨き、より強いものに育ち、成長していくものです。

また、どんな事業においても創業当初のポリシーがあり、自身の持つ技術やノウハウに裏付けされた信念が
今の事業をより強いものに育て発展していくと信じています。

こうに考えていくと
エジソンの言う「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」
というのも非常に感慨深いものである。

原点とはどこか懐かしい故郷のようでもあり、安心できる場所でもあります。
困ったとき、うまくいかなくなったとき、帰れる場所がある。
何万回でも帰れますよ。安心してチャレンジしてください。
とエジソンが言っているかのようですね。

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