あるべきを在りたいに (社会のダイバーシティ(多様性)のために)

グローバル化時代の成功のカギはダイバーシティ(多様性)
と言われています。
今日は、持論である「あるべきを在りたいに」をお伝えします。

「あるべき」は過去思考
「在りたい」は未来志向或いは成長志向

別の言い方をすると
「あるべき」は 観念
「在りたい」は 信念
といえる。

人間は、成長の過程で刻まれた記憶から、多様性を阻害するような観念、いわゆる固定観念を形成する。
人間が成長する際の経験は、人生において非常に重要であり、これにより蓄積された観念が、
個性を形成している。

脳科学的には、主に大脳辺縁系にある海馬と偏桃体でやり取りされる情報に関与していて
ドーパミンとノルアドレナリンによって伝達される。
脳には、神経細胞間の情報伝達のために3大神経伝達物質と呼ばれる
「セロトニン」「ドーパミン」「ノルアドレナリン」
があり
それぞれが、バランスを取り合うことで
最適なパフォーマンスを発揮するといわれている。

ドーパミンは、より高い、困難な目標で分泌され、幸せを感じ、
ノルアドレナリンは、闘争と逃走のホルモンと呼ばれていて
ストレスに対する怒りや不安に反応して分泌される。

観念は、価値観とほぼ同意であるが、
価値観主導の思考は、自我の「あるべき」思想を反映しているため
他人の価値観との差(違いの大きさ)で、ストレスがかかり
その結果、ノルアドレナリンが多く分泌される。
そして長期の分泌は、うつ病の原因にもなるといわれている。
「あるべき」は 個性であり、もちろん大事にしたいものであるが
社会の多様性に合わせるためのストレスにより、
このノルアドレナリンが分泌される場面が多くなる。

一方、信念は、「在りたい」姿で 夢や目標を意味するが
達成度合いで、ドーパミンが多く分泌される。
そうすると、より快楽を求めて進化しようとする。
したがって
・個人のパフォーマンスを上げる
・社会の多様性に適合する

この両方を同時に実現させるためには
社会の多くの人たちとの関係を通じて、「在りたい」を強く意識を持ち
速いサイクルで回すことだと思います。
言い換えると強い信念を持つこと。
これはつまり、多くの人と良好な関係をつなぐためにドーパミンが多く分泌
されるような行動をとることで
ドーパミンとノルアドレナリンが中和し、バランスをとることになるからです。

例えば
自分にはない、他人の良い点を取り入れることで
在りたい姿に近づけ、それによる報酬としてドーパミンが分泌されると
「在りたい」がさらに強くなる。

逆に自分にはない、他人の悪い点は、取り入れないようにするので
この時にノルアドレナリンが多く分泌される。
これは、「あるべき」が支配する体であるからです。

他人の良い点に目を向けて、個々の「在りたい」の向上を意識していけば
自然に良好な関係が築けていけると思います。

私は
「あるべきを在りたいに」
を社会の多様性に適合し、成長していくための
人類のキーワードとしていきたい。